稲葉根王子【世界遺産】

稲葉根王子は上富田町岩田字王子谷(国道311号)の入口にあり、熊野九十九王子の中でも社格の高い五体王子で、天仁2年(1109年)の「中右記」にもその名が見え、社歴も古く、格別に崇敬されていた。 この王子の神は熊野本地曼陀羅に稲を背負う翁の姿で描かれ、別名稲荷王子と呼ばれ、稲荷信仰に深い関係を持つ。 熊野街道中辺路の重要な垢離場とされた石田川(富田川)の徒歩地点に近い要所に位置し、この王子で馬を捨て、川で水垢離を取りつつ対岸の一瀬王子へ渡ったといわれる。 江戸時代は一村の産土神として尊崇を受けていたが、大正15年(1916年)、現在の岩田神社へ合祀された。 現在は旧地に分霊を遷し、稲葉根王子として再興している。

<世界遺産>

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更新日:2024年01月31日