●富田川の魚  

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あとがき

 今回は人工放流しているアユとアマゴについて充分に取り上げなかった。しかし、アユは人工放流されるアユの量より自然遡上するアユの方が圧倒的に多く、自然遡上のアユの増加する事が望まれる。また、アマゴにおいても、特に成長したアマゴは秋に降海し冬の間海で生活し、春になってサツキマスとなって川を遡上する。かつてはアユもアマゴも大量に富田川を上っては下っていたのであろう。川の魚は単に川を上るだけではなく川を下ることも悠々とおこなっていたはずである。

 

○執筆:池田 博美

・東海大学大学院 海洋学研究科修士課程修了水産学修士

・日本魚類学会会員

・元和歌山県高等学校理科教諭

・元和歌山県立熊野高等学校生物部顧問