中世末上富田の城館跡 

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 むすび

 戦国時代の末、天正年間には近世城郭が各国で築城されたときで、日本名城といわれた大坂城は天正11〜13年(1583〜85)、徳島城は天正13〜14年(1585〜86)に、金沢城は天正11年から文禄元(文正20)年(1583〜92)に、高松城は天正16〜18年(1588〜90)に築城されている。

 中世城郭から近世城郭になるのが天正時代にあたることから、龍松山城やその他町内外の城郭を再検討することが必要で、前記した龍松山城下の初期城下町、戦法の変化など今後充分に考慮することが大切であろう。         

(伊勢田 進)